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課長は……固まってしまった。




“ただ…好きなだけ、です。”



自分の心の中で繰り返し呟いてみる。

あれ？、日本語おかしかったかな…？




「好きな…だけ？


それってつまり……



どういう意味？」






さすがに頭のいい課長も混乱してるようだ。




「好きな…だけ？


いや…だけじゃなくて...


んーと、


会いたいって思うし、傍に居たいって思うし、



キスしたいって…




抱いてほしいって…思って、る…。


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これって…


好きなだけ、って言わないですよね…？」




－－－私、何言ってるんだろう…。


どうしよう…


上手く言葉が出てこない。



自分の言ったことを俯きながらもう一度整理していると、






「莉菜、顔を上げて…。」


そう言われて顔を上げると




「俺が都合のいいように解釈していいんだな？」


「……。」






「もう、離さないから。

覚悟しろよ。」



涙目の慎也が
私を愛おしそうに見つめていた。