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夜が明けても傍にいて。

第23章 ただ…好きなだけ。

「お前、そんな大事な話…

胸が詰まってパスタが喰えんだろ?」


慎也は

はぁー、と息を大きく吐いた。



私も自分で何故にこのタイミングだったのかわからないけど。


別れを告げた次の日から慎也は変わっていった。
まるで私の不安を取り除くかのように…。


「慎也?」


「...どうした?莉菜。」


優しく返事をして私の話を待ってくれている。






「どうして...家に来てくれなかったの?」


「どうして、って…。」



「出張の時は...

抱いてくれたのに…。


それに、会社では構ってくれる癖に退勤した後とか休みの日とか連絡くれないし。」




「寂しかったか?」








「...うん…。」




「お前、急激に素直になりすぎっ、

俺の心臓が持たないだろ。」

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