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夜が明けても傍にいて。

第23章 ただ…好きなだけ。

目の前には慎也の顔が隠れる程の真っ赤な薔薇の花束が。


「...これ…、どうしたの?」




「受け取れ。」


花束を私に差し出した。



「…。」



「今日からまた…恋人を始めよう…。」




////////



「花なんか女に贈るなんて莉菜が初めてだからな。


莉菜が不安にならないように
これからも毎日愛を伝えていくから。」



---慎也…。






「慎也、好きっ。」


慎也を花束ごと抱き締めた。



「お、おい、せっかくの花が潰れるだろ?」


「慎也、好き好き、大好きっ。」


「あぁ。」




「ずっとずっと、あれからも


大好きだったの…。」



「あぁ、知ってるよ…。」



「慎也、ごめんね?」



「俺も、悪かった。

莉菜に聞かれた時、すぐに本当のことを言わなくてごめん。

莉菜を失うのが怖かった。」



「もう、いいの…。

もう大丈夫だから。」







「莉菜、愛してる…。」

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