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夜が明けても傍にいて。

第23章 ただ…好きなだけ。

私達は少しの間、恋人に戻った喜びを噛み締めていた。




「莉菜、

先にこの花をどうにかしてくれ。
お前が望む続きはそれからだ。」



私が望む続きって…?




「昼、言ってたろ?


抱いてほしいって。


飯はその後だな。」






!!!



………………………………………………。




私が花瓶に花を生けるのを後ろから見守る慎也。


それが終わったと同時に
キスを交わしながらベッドになだれ込んだ。




“チュッ”


「莉菜、愛してるよ。」

「私も…。」



“チュッ”


「莉菜、俺んとこに戻って来てくれて
ありがとな。」

「私の方こそ、待っててくれて
ありがとう。」


“チュッ”


「もう二度とサヨナラなんか言わせねー。」

「うん…ごめんね?」


“チュッ…


チュッ…


チュッ”



「今日は、

本気出させてもらいますよ?

莉菜お姫様。」




!!!/////



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…………………………。




今までの本気度が100%だったのであれば
今日は120%…いや、200%かも…。


ハンパ無かった…。


意識を手放していた私は慎也に起こされて
今かろうじて目を開けている。


隣で余裕な顔をして私の身体に絡み付く慎也。




「シーツって……こんなに濡れるんだな。」



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