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夜が明けても傍にいて。

第4章 あなたの名前と私の名前

私も、聞きたい...。
そう思っていたのに


「俺のプライベートなことを一々詮索するな。」


これにはさすがの香澄ちゃんも黙ってしまった。
男の人にこんな反応されることが初めてなんだろう。


---はぁ。

聞けなかった...。



「ジントニックください!」
急に飲みたくなって店員さんに注文した。


「莉菜ちゃん、いつものじゃないの?」

---そう、私がカシスオレンジが好きってことは幸太も美穂も知ってること。


「今日は違うのが飲みたいの。」


北崎課長...


あなたは私のこと、もっと知りたくないですか?


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「莉菜ちゃん、飲みすぎだって。」

気付けばジントニックを10杯も飲んでたらしい。


「全然酔ってないから。はい、追加ー。」

「莉菜ちゃん、もうお開きだから帰るよ?」


幸太は私の手を引き外へと連れ出した。

「まだ飲みたいのにー。」

「明日も仕事だろ?送るよ。」


そう言って幸太は私をタクシーに押し込んだ。


既に外に出てタバコを吸っていた課長とふいに目が合った。


課長は私から幸太へ目線をずらし
私の隣に乗り込んでくる幸太に


「宮西を頼むな。」


確かにそう言った。


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