夜が明けても傍にいて。
第29章 二人の未来
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慎也の匂いがする…。
慎也…帰って来たの?
“莉菜!莉菜!”
夢の中で慎也が私の名前を呼んでいた…。
その時開いていた窓からフワッと風が入って来て私の嫌いな香水の匂いが部屋の中を駆け抜けた。
うっ…気持ち悪い…。
この匂いは嫌だよ…。
「うっ…。」
「莉菜?」
目を開けると慎也が顔を覗き込んでいた。
「慎也?」
「莉菜!大丈夫か?」
慎也の片手は私の手を握り締め片手で私の頭を撫でている。
「此処…。」
「病院だ。もう、心配いらない。」
「どうして私、此処に?」
「…愛花から連絡が来た。
仕事の用で朝からそっちに出勤してた愛花がお前が無断欠勤してるって知って慌てて電話くれたんだ。
急いで家に帰ったらベッドに横になったまま
声を掛けても起きないからマジで焦ったよ…。
莉菜を失うかもしれないと思ったら…
本当に怖かった…。
辛い思いさせて、本当にごめんな?」
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慎也の匂いがする…。
慎也…帰って来たの?
“莉菜!莉菜!”
夢の中で慎也が私の名前を呼んでいた…。
その時開いていた窓からフワッと風が入って来て私の嫌いな香水の匂いが部屋の中を駆け抜けた。
うっ…気持ち悪い…。
この匂いは嫌だよ…。
「うっ…。」
「莉菜?」
目を開けると慎也が顔を覗き込んでいた。
「慎也?」
「莉菜!大丈夫か?」
慎也の片手は私の手を握り締め片手で私の頭を撫でている。
「此処…。」
「病院だ。もう、心配いらない。」
「どうして私、此処に?」
「…愛花から連絡が来た。
仕事の用で朝からそっちに出勤してた愛花がお前が無断欠勤してるって知って慌てて電話くれたんだ。
急いで家に帰ったらベッドに横になったまま
声を掛けても起きないからマジで焦ったよ…。
莉菜を失うかもしれないと思ったら…
本当に怖かった…。
辛い思いさせて、本当にごめんな?」