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夜が明けても傍にいて。

第5章 切ないオフィス

やっぱり...遊びなんだ...。


課長は私を何とも思っていない。


それなのに、ちょっと好きな飲み物を覚えてもらったくらいで


ちょっと声を掛けてもらっただけで

ちょっと笑った顔が見れただけで


私は舞い上がってしまうんだ。



こんなにあなたに触れられているのに
どうしてこんなに悲しいの?




好き...


「慎也...さん。」



課長は一瞬指の動きをゆるめたけど止めることなく私の中を掻き回し続けた。


「慎也さん...」


再び名前を呼ぶと口を封じるかのように噛み付くようなキスをしてきた。


心が通っていないのに私は激しく乱れてしまう。

遊びだってわかっていてもあなたの行動に
勘違いしてしまいそう。



私がイッた後ぎゅうって抱き締めるのは何故?


私のまだ少し腫れている瞼に何度も優しくキスをするのはどうして?


こんなんじゃ、益々好きになっちゃうよ...。

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