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夜が明けても傍にいて。

第6章 近くに居たい。傍にいたい。

「莉菜、溜め息ばっかり止めてよね?
私に不幸がうつったらどうすんのよ。」


その日のお昼は美穂と一緒だった。


課長のことは伏せたまま他に好きな人がいると思われたかもしれないことと、

今まで電話をして拒まれたことが無かったのに昨日は、気分じゃ無くなったと言われたことを話した。



「ってことは、結局何も聞けていないし何も進展していなければ終わってもいないってこと?」


「---うん...。」


「はぁ~~~~~。
ほんと、アンタって馬鹿。


最悪じゃん。」


---そこまで言う?

私は今傷ついているのですよ?



「どうすんの?これから。」

「---わかんない。」

「諦められないわけ?」

「できるならとっくに諦めてるし。」


恋をしてこんなに苦しくて
夜も眠れないなんて初めてだもの。




「彼がどう思ってるのかがわからないと何も変わらないじゃん。何で聞けないの?」


「面倒な話はするなって...」


「好きって気持ちを伝えたり意思の確認をし合うのが面倒だって言ってる訳?」


「---多分。」



「そんなんじゃ一生待ってても始まりもしないじゃない。始まらないまま終わるわよ。」

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