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夜が明けても傍にいて。

第6章 近くに居たい。傍にいたい。

--今夜、

あなたに会えますように。



プルルルル プルルル「もしもし。」



---!!でっ、出た!


「あ、あの...。」




「今、人と会ってるんだ。」



「--え?」




誰と?

来れないってこと?



「遅くなる。」



「......。」









「それでもいいなら待ってろ。」

「は、はい!待ってます!」


食い気味で返事をしてしまった。


電話が切れる前に課長が“フッ”と笑った気がしたのは気のせいだろうか...。




来てくれる。

それだけで私は幸せに思う。





“ピンポーン”


あなたが来てくれたのは23時40分。

私の24歳の誕生日が終わる20分前。



嬉しい...


嬉しいけど、





こんな時間まで誰と一緒に居たの?



誰かを抱いてきてたりしないよね?




嬉しい感情と不安が入り乱れる。

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