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夜が明けても傍にいて。

第2章 出逢い

---ただでさえ憂鬱な朝だったのに




「せんぱーい!」


--げっ、出たっ。



我が社のアイドル香澄ちゃん。小顔で可愛いらしく20歳だけど、どこかあどけなくて


男性から好かれるいかにもな

“女の子”だ。



---だけど、私にとっては
朝から会いたくない女子No.1だ。


「莉菜先輩、美穂先輩、おはようございます!
今日の合コン、香澄すっごく楽しみぃ。」


---喋り方がウザすぎる。

自分のことを名前で言って許されるのは何歳までだろう?


こんな風に思ってしまう私は23歳にしておばさんみたいだな...。


私は香澄ちゃんに思っている事とは裏腹に
とびきりの笑顔で応えた。



美穂は人数合わせに仕方なく香澄ちゃんを今夜の合コンに誘ったそうだ。


香澄ちゃんが苦手なのは美穂も同じらしい。


まぁ、合コンに香澄ちゃんみたいな華やかな子は一人は居た方がいいからって美穂、言ってたっけ。



「おはよう、香澄ちゃん。
今日の格好気合い入ってるね。

そんなに頑張らなくても充分可愛いのに。」


美穂はおだて上手だ。


「やっだー、美穂先輩。
これで胸がもう少しあれば、香澄完璧なんですけどねー。」



その自信はどこから来る?

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