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夜が明けても傍にいて。

第7章 上司として?男として?

---課長...

何て言おうとしたんだろう。


“お前、もう...”


次に繋がりそうな言葉といえば?



“好き”?---まさかね...


お前、もう好き...って文章がおかしいもん。



---無い無い。


やっぱり、


もう...飽きた?

もう...終わりにしよう、とか?


そっち系しか浮かばない---




なんてネガティブ。

朝のハイテンション戻ってこーい!




「おーい、莉菜ちゃーん?」


え?


「何ぼーっとしてるの?」


「---!幸太、急に現れてビックリさせないでよ!」

私の真ん前に顔を覗かせている。


「急にって...何度も呼んだのに莉菜ちゃん全然気付かないし。」


---うわっ、
課長のこと考えてたらもうお昼じゃん。


「ねぇ、飯行こうよ。美穂、休みだろ?
俺がランチ付き合ってやるよ。」


一人で食べるのも寂しいし一緒に行くか...


「うん、行こう。」


私が席を立って幸太の後ろをついて行こうとした時、




「石田!」



幸太を呼び止めたのは北崎課長だった。

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