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夜が明けても傍にいて。

第7章 上司として?男として?

---幸太が不思議そうな目で見ていた。


幸太が知っている私達は上司と部下、それだけの関係だから。


私だって---

つい、“違うし!”ってタメ口をきいてしまったし

幸太の前で課長があんなことするなんて思いもしなかった。



課長...急にどうして?

最初は会社で目もほとんど合わせてくれなかったのに...。


急に距離が近いと戸惑ってしまう。


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-----


「課長、約束の時間2時じゃなかったですか?
もうそろそろ出た方が...」


課長の近くのデスクに座っている社員が声を掛ける。


チラッと課長の方を見ると時計を見て慌てているようだった。


課長も今日はなんだか様子がおかしい...。


お昼もいつもの課長じゃなかったし。
何かあったのかな?


朝...何を言い掛けたのか聞きたいけど
二日も続けて電話したら重たいと思われるかな...







---でもやっぱり、


電話してみよう。
会いに来てもらえなくてもいい。



“お前、もう...”の続きだけ聞ければいい。


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