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夜が明けても傍にいて。

第8章 元カレと元カノの存在

---ふと思う。


課長は…春樹が元彼だっていつ知ったの?


幸太と三人でランチした時も私は春樹って名前を口にして幸太がアイツとまだ連絡とってるの?って聞いてきただけだし。



浮気されたとか裏切られたとか

付き合ってたとか別れたとか…



私、そんな話…課長にしてない。



“春樹のこと今はどう思ってるんだ?”

“傷付いたり裏切られたりしたんだろ?”






「なんだ?」


課長の顔を見上げれば優しい瞳で見つめられる。



「課長…

私と課長って、合コンの日が初対面ですよね?」



「あぁ。それがどうかしたか?」




---喫煙室で幸太が話しちゃったのかな…?

それとも…春樹から?

だけどさっき“久し振り”って言ってたし…。






「宮西…。」


「あ、はい…。」


「石田は…いい奴だな。」


「突然何ですか?」


「いや、前から思ってたけど
今日改めて思った。」



---今日?



「どんなところがですか?」



「アイツは真っ直ぐだからな。

石田と話してると尋問されてるようでつい正直に余計なことまで喋ってしまう。」



「改めて思う…何かがあったんですか?」



「--宣戦布告…だな。」

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