夜が明けても傍にいて。
第8章 元カレと元カノの存在
宣戦布告されていい奴だと思う人なんて
課長くらいじゃないかな…。
---今日の課長はやっぱりいつもと違う。
「課長…?」
「ん?」
「急な用事があったんじゃ…。」
「終わった…。」
「え?いつ?どれが用事だったんですか?」
「さあな。」
「さあなって…。」
「今日の話はこれで終わりだ。
続きは…また明日だ。」
!!!
課長はようやく私をベッドに横にさせた。
“また明日だ”
明日も来てくれるってことだよね?
嬉しい…。
今日はいろんなことがありすぎて
課長の元カノの話まで聞いてしまって
ショックだけど
今だけは愛花さんのことも、悲しかったことも全部忘れて私を抱いてほしい。
私に過去があるように課長にも過去がある。
私の知らない、会ったこともない課長の“好きだった人”に激しく嫉妬するけれど
今だけは私も全て忘れるから。
今だけは心も身体も
私だけを愛して…。