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『好き』の重さ

第8章 私の気持ち…

[暫くですね。
急ですが今度の火曜日 時間を取れますか?
一緒に夕飯でもどうですか?]


土、日曜はメール禁止の筈なのに…
奥さんの目を忍んでなのか、夜中に打ってくれていた。


そんなリスクを負って迄くれたメールを何度も読み返し…


OKの返事を書こうとして、手を止めた


今日は日曜日。

"(土)(日)はメールはダメ"の約束…――



私は、飛び上がりそうに嬉しい気持ちを抑えながら、紅茶を飲み干した。


塞いでいた気持ちが一気に吹き飛ぶなんて『好き』の力は侮れない。


一気に上がったテンションのまま、着ていく洋服選びを始めた


逢いたくて仕方がなかった男性との久しぶりの逢瀬を待つ事が、こんなにワクワクするなんて思わなかった。


髪型もフレグランスもルージュの色も、着ていく洋服によって決まる!


決戦のような気持ちの自分が可愛くもあり、滑稽でもあった――

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