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『好き』の重さ

第9章 再会、そして…

会社を出て15分も歩くと、目の前に駅が見えて来た


駅前の通りを右折して三軒目の大きな居酒屋の暖簾を入る。



個室が沢山並んだ人気の居酒屋は、今日も早い時間からお客さんが入っているらしく賑わっていた


「いらっしゃいませ。
御予約ですか?」

大学生のバイトらしい女性が出迎えた


「あ……ええと…
芝田で予約は入っていませんよね!?」


「少々 御待ちくださいませ」


受付カウンターで予約の確認をしている…


まさか…予約は無いと思いながら腕時計を見た

6時15分――


待ち合わせにはもう少しある。


「あの…すみませんが御予約は有りませんね…」


やっぱり…

「では、席は空いてますか?」


「はい、大丈夫で御座います。どうぞ此方へ」



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