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『好き』の重さ

第10章 決意

――――

芝田さんと会えた日から、それ迄より穏やかな気持ちで日々を過ごしていた。


返事を期待しなければメールもOK!


でも…
返事を期待してしまう自分が居たたまれなくて、あれから一度しか送っていない

会っている時にも離れていても結局距離を感じる。

――……


デスク一杯の資料をまとめながらボンヤリしていたら、不意に後ろから肩を叩かれ振り向いた。


「どう?
資料まとめ、進んでる?」

「あ…課長!
何とか進んでますけど…
変わり映えしない資料なんで、何かインパクトがある資料が無いかな?
なんて…考えてました。」

まさか…
私事を考えてましたなんて言える筈もなく…
つい 適当に答えた。


「そうなんだよ…
それを星川さんに考えて欲しかったんだよ」


「……っ…!
ハハッ…課長もですか!?」

あからさまな苦笑いを隠すようにこめかみに手を当てた。



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