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『好き』の重さ

第10章 決意

――――――

「課長…
今晩、お付き合い願えませんか?」


私は終業時間の少し前に課長に声をかけた。

私の顔をじっと見てから…課長は静かに無言で頷いた。


何かを察したかの様に、その表情は険しく…
それから少しの笑顔を見せた。



何時もの料理屋で私が冷酒を頼んでも、今日は止めなかった…


無言の優しさが、これ程安心感与えてくれることを…私は初めて知った


そして

私は決意した――


芝田さんを追いかけるのは…


もう…終わりにしようと――――




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