テキストサイズ

『好き』の重さ

第10章 決意

荒くなった息を整えながら…
課長の胸に耳を当てた…


ドックン ドックン…
課長の心音が疲れた私を癒してくれているように脈打つ…


芝田さんに抱かれてから…6日しか経っていない…


それなのに…今は…


自分はなんて不潔な女なんだろう…

また涙が流れ落ちそうになり、慌てて課長の胸に瞼を押し付けた


「好きな人が居たんだね… 彼氏じゃない……

誰かが…」


ドッキン!!


低くて小さな声の問い掛けが…
私の心に突き刺さった


全部を見抜かれているような気持ちになって、無言のまま課長にしがみついていた。


「………

相手は誰かは判らないけど
不倫なら…



止めなさい!」


「…………」


「僕が…忘れさせてあげるから…」


「………」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ