テキストサイズ

『好き』の重さ

第10章 決意

「ひとみ…
僕じゃ…駄目かな?」


胸に埋めた私の頭を優しく撫でながら課長が聞いた…

私の返事を待つ間ずっと髪をなでられて、私の心は穏やかになっていた…



「課ちょ…堀川さん…
私も…好きです。
でも…それがどういう好きなのか…
まだ良くわからないんです…

彼にもプロポーズされてて…
だけど、自分がどうしたいのかわからなくて…」



それは、今の私の精一杯の答えだった




課長の胸の鼓動が心地よくて…

少しの間…眠りに堕ちた―



ストーリーメニュー

TOPTOPへ