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『好き』の重さ

第14章 赤い糸

雲の上をフワフワと漂うような感覚の中、バランスを失わないように目の前にあるものに必死で掴まる


私も強い力で抱き締められている


次の瞬間、身体を突き上げる快感にまた身体がフワリと浮いた


「あ…
キモチがイイ……」


目を閉じたままの私は、その感覚に身を委ねた


「ひとみ…戻っておいで…」

耳元に聞き覚えのある愛しい声が聞こえ、私は目を開けた!


「あっ、芝ちゃん!?」


気を遣っていたのだろう…目の前の彼は優しく私を見つめていた


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