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『好き』の重さ

第14章 赤い糸

全体重が私に掛からないように片肘を付きながらも、もう片方の腕できつく抱き締められている


私の両手は芝田さんをしっかりと抱き締め、甘い疼きを感じる箇所は、ひとつに結ばれていた


私がもう一度キスをねだるように唇を近づける


彼の唇で塞がれてしまうと…
胸が一杯になり…


また涙が一筋の線になって枕を濡らしていった




「もう…自分の気持ちを偽ることは出来ない…

ひとみ



君を




愛してる…




愛してる――」






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