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『好き』の重さ

第15章 好きの重さ

「子供の事は、本当に済まない!!」
佐伯さんはテーブルに額を押し付けながら詫びた…

そして…
「彼女を愛してる」

僕の目をしっかり見て言った。

その目には揺るがない力強さがあった!!


これ以上何が言えるだろう…

「香織と…幸せになってください…」

僕はそう言うしか無かった…

自分の事なのにどうしてこんなにも冷静で居られるのか不思議だった


まるで、夢の中の出来事みたいに…
セピア色のスクリーンを観ているみたいに…


僕の心だけが置いてきぼりで、色あせた場面だけが目の前を過ぎていく…






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