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『好き』の重さ

第16章 エンディング

二人の愛の巣で迎える初めての朝


すぐ横で眠る雅人の頬にそっと口付けた


途端に抱き締められて胸の中にすっぽり包まれた


「シャワーを浴びて来る」

「一緒に行く!?
夕べはそのまま寝ちゃったしね」


ベッドに起き上がると乱れたままのシーツが、昨夜の激しさを物語っている


裸のままで眠りに落ちていた


「毎日こうして二人で新しい朝を迎えるのね」

「何を当たり前の事を言ってるのかな…!?
うちのかみさんは!!」

「!!……」


以前は、雅人に"かみさん"と呼ばれる前の奥さんを、あんなに羨ましかったのにこれからは私が"かみさん"と呼ばれるのだ


そう思った途端涙が込み上げてきた



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