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『好き』の重さ

第3章 浮気?本気?

『もしもし、ひとみ!?
仕事終わったのか?
明日あたり夕飯でもどうかな?と思って電話したんだ』


「明日!?…――明日はちょっと…」


『なんだ!?仕事?
忙しいのか?』


「…うん…。急な仕事を頼まれちゃって」


何を言ってんだか…

この時私は…修に初めて嘘をついた。


『じゃあ、いつものように土曜日にそっちに行くから』


「わかった。じゃあね


ごめんね…修…


修の気持ちは痛いほどわかってるのに、私は出会ったばかりの芝田さんに恐いほどに惹かれ始めていた


気が合うとか、好みの顔立ちとか…そんな理由だけじゃなく、何て説明したら良いのかわからない…


出逢うべき人に逢ってしまったとしか言い様のない…

でも彼は、手の届かない遠い人――――


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