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『好き』の重さ

第4章 本気!

居酒屋での楽しい時間はあっという間に過ぎて行った

ご馳走するつもりでいたのに、結局ご馳走になってしまった。


「有り難うございました…ご馳走さまでした。とても美味しかった。
…良い思い出になっ」


「これからスナックに行こう」


私が全部を言い終えないうちに…手を引かれ連れていかれた!


「カラオケ歌いたくなった!」


ちょっと酔ってる芝田さんが私の手を握り絞めた


私の中の"今日限り"と言う決意が、段々薄れていくのを感じていた


このまま夜が明けなければ良いのに…
繋いだ手を放さないで欲しい――――


二人で過ごす時間が…

自分の心を辛くしていく事など…わかっているのに…

今は考えたくなくて…


繋がれた指に力を込めた――


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