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『好き』の重さ

第6章 戸惑い

「何か悩み事が有るんじゃないのか?
もし…僕に話せる事が有るんなら…話を聞くよ」


程良い気分になってきた私に課長が聞いてきた。


「フフッ、色々ご心配をお掛けしました。
お陰様で何とかなりそうですから!」


芝田さんからのメールで、気持ちは大分晴れていた。

でも…所詮叶うことのない片想い…


いつ会えるかわからない相手。


「沈んでいる君を見ていると…心配になるんだ…」


冷酒を一気に喉に流し込み…
課長は私の手に、手のひらを重ねた


「…課長……っ!」


突然の事に驚く私。
課長は大分酔っているみたいだった――


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