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『好き』の重さ

第7章 心変わり!?

久しぶりに定時で終わり、皆帰った事務室は、何だか広く感じる。


慌ただしく動き回る人も、パソコンの音も、電話の音もない――――


「課長、本当にお疲れ様でした!」


「あぁ、星川さん、まだ居たのか!?」


パソコンの画面を見入っていた課長が私の声に顔を上げた。


「まだかかりますか?
珈琲でも淹れましょうか!?」


「直ぐに終わるんだけどね。
有り難う、いただくよ!」

私は、部屋の隅にある給湯室で珈琲を淹れ始めた。


直ぐに香ばしい薫りが広がって、給湯室に充満していく


一杯分ずつに分けられている珈琲パック二人分に、交互に熱いお湯を注ぐ。


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