愛してください~BL短編集~
第5章 年下じゃ、ダメ?~龍也×遙~
暖かい。
秋だから少し肌寒いはずなのに暖かかった。
俺は重いまぶたをあけた。
「...ぁはは....何でだよ...」
暖かかったはずだ。
俺の上には龍也のブレザーがかけられていたのだから。
辺りを見渡せばすぐ隣で龍也が寝息をたてて寝ていた。
すごく綺麗な顔だ。
なんとゆうか.....イケメンだ。
ムカつく。
「お前は何で俺に構うんだよ...俺は恋をしたくないんだ。
愛しかたがわからない。
龍也は.....ははっ...寝てるやつに何言ってんだろうな....俺。」
弱音をはいてる自分がバカらしくなってきた。
いつもなら、こんなこと言わないのに。
あの人にも言ったことないのに何故か龍也には言った。
寝てるけど。
「ありがとな。」
そう言ってブレザーを龍也にかけた。
俺が寝てたときかけてくれたように。
人肌が恋しい。
龍也を起こさないようにそっと屋上をあとにした。