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快感に溺れる

第3章 この気持ち

「おい。すぐ出ろよ」

電話からの龍の声は怒りに満ちていました。はっきり言って怖いです。

「ぅん……なんで、帰っちゃったの?」


何故か声が震えます。

怒りでも悲しみでも、何でもないのに何処か気づいているみたいです。私の体は。


「別に」


素っ気ない返事で腹が立ちました。

この苛立ちはどうしたらいいんでしょうかねぇ。

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