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地下病棟の秘密

第11章 仕事だから



高戸「…」

絢子「ぅんんっ…」


絢子に触れながら
高戸は携帯で涼に電話した

仕事中で出られるかはわからなかったが
高戸はこの機会を逃がさなかった
涼への嫌がらせをする
仕返しする

絶好の機会を…


高戸「…」

涼『もしもし』

高戸「…(笑)」


出ないかと思ったが涼は電話に出た
今のこの状況を涼に話したら
涼はどう思うのか

怒るだろうか
それとも気にしないだろうか
だけど涼にとって絢子は特別な存在だと
他とは違うと
高戸は気づいていた


だからきっと
涼は怒り取り乱すはず
そんな涼の姿を想像するだけで
高戸は嬉しくなり自然と笑みがこぼれて
いた


高戸「俺だよ、高戸」

涼『どうしたんだよこんな時間に』

高戸「ちょっとな」

涼『飲みの誘いなら無理だぞ』

高戸「俺今、女とホテルにいるんだ」

涼『のろけかよ』

高戸「涼、お前の知ってる女」

涼『僕の知ってる女?』

高戸「あぁ」


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