
地下病棟の秘密
第11章 仕事だから
涼『誰だろう…もしかして美奈?』
高戸「懐かしい名前だな、でも残念なが
ら違う」
涼『誰だよ、ホテルで一緒って事は高戸
も本気なんだろう』
高戸「まあね…」
絢子「んんっ…んぅ…」
高戸「だけど彼女、俺がキスしてるのに
お前の名前ばっか呼ぶんだよ」
涼『誰だよ』
高戸「こんなかわいいのに恋人じゃなく
セフレの関係なんて勿体ないよ」
涼『…』
高戸「本当に付き合っちゃえば」
涼『…どこのホテルだ』
高戸「駅前のビジネスホテル、60階の
609号室、待ってるから」
涼『わかった』
高戸「…」
その瞬間、電話は切れた
もちろん涼が一方的に切ったのだ
きっと今頃このホテルに向かって必死に
走ってるはずだ
その姿を想像すると
嬉しくてまた笑みがこぼれた
高戸「涼、早く来ないと絢子ちゃんの事
本当に襲っちゃうよ」
絢子「んぅ…」
高戸「…フッ(笑)」
