
地下病棟の秘密
第11章 仕事だから
高戸「…」
ドンドンドン(ドアを叩く音)
高戸「はいはい、今開けますよ」
涼「ハァハァ…」
高戸「意外と早かったね」
涼「ハァ…ッ…絢子は…絢子は無事なん
だろうな」
高戸「自分で確かめてみたら」
涼「…どけっ」
高戸「…」
涼の反応は想像以上だった
自分以外の男と性行為をさせているのに
自分の知らない間に
知らない場所で
それは許せなかったようだ
絢子だから相手が自分だったから余計に
許せなかっただけかも
しれないが…
涼「絢子、絢子!!」
絢子「んぅ…」
涼「…」
高戸「酔っ払って寝てるだけだよ」
涼「絢子、帰るぞ」
絢子「んん…っ…まだ眠い…」
涼「いいから」
高戸「…」
絢子「んん…眠いよぉ…」
涼「ほらっ…」
絢子「…うんっ」
高戸「…」
早くここから出たかったのか
涼は絢子を背負うと高戸を無視しホテル
から出た
涼の想いを余所に絢子は涼の背中で
すやすやと眠っていた
絢子「んんぅ…」
涼「…人の気も知らないで」
高戸「…」
