
地下病棟の秘密
第19章 残酷な真実
絢子「ありえないでしょう…」
約束は昼の12時
今の時刻は昼の1時40分
約束の時間より1時間40分も遅れてい
るのに
行けなくなった事を電話ではなく
メールで伝えてくるなんて
信じられなかった
絢子「もうっ…」
暑いしお腹空いたし
店に入ろうと立ち上がった絢子
そんな絢子の前に再びあの男が高戸が現
れ…
絢子「…!!」
高戸「ドタキャンされたんでしょう」
絢子「…関係ないでしょう」
高戸「予定なくなったなら付き合ってよ
どうせ暇でしょう?」
絢子「決めつけないでください」
高戸「残念だな、俺に付き合ってくれた
ら涼の秘密、教えてあげるのに」
絢子「秘密…」
高戸「最後まで付き合ってくれたら涼の
秘密、教えてあげる」
絢子「…」
高戸「どうする?」
絢子「…わかりました」
やけくそだった
今日のデートはなくなったし
何より高戸の言う涼の秘密が気になった
絢子は…
高戸「じゃあ行こうか」
絢子「…」
高戸に付いて行ってしまった
