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地下病棟の秘密

第19章 残酷な真実



絢子「何か買うんですか?」

高戸「ちょっとね」

絢子「…」

高戸「すいません、予約してた栗田です
けど」

店員「栗田様ですね、少々お待ちくださ
い」


デパートの地下
涼む為だけに来たかと思ったが
高戸は老舗の和菓子店である物を予約し
ていて
どうやらそれを
受け取りに来たらしいが…


店員「ありがとうございました」

絢子「それ…もしかして一人で食べる気
ですか?」

高戸「そんなわけないだろう」

絢子「そうですよね」

高戸「ここの饅頭、彼女の大好物なんだ
だからお土産に」

絢子「意外に優しいんですね」

高戸「意外は余計」


高戸が買ったのは
一箱10個入りのお饅頭
それを持って今から彼女の家へ行くらし
いのだが…


絢子「ちょっと待って」

高戸「何」

絢子「それって私も一緒…に…」

高戸「もちろん」

絢子「冗談でしょう!?彼女の家に行く
のに女連れて行くって…」

高戸「大丈夫、彼女も彼女の両親も優し
いから」

絢子「両親って…まさか実家!?」

高戸「そうだよ」


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