
地下病棟の秘密
第19章 残酷な真実
絢子「無理無理、無理だって」
高戸「大丈夫だって」
絢子「大丈夫じゃないってば!!一体何
考えてるのよ…」
高戸「これで最後だから」
絢子「無理…」
高戸「涼にも関係ある人だよ」
絢子「!?」
高戸「間接的にだけど…」
絢子「…」
高戸「行くでしょう?一緒に」
絢子「…」
返事は出来なかった
だけど絢子は無言で高戸について行った
彼女の家に彼女の実家に行くなんて
ありえないと思っていたが
行ってみると…
男性「来てくれてありがとう」
高戸「お久しぶりです、今日は俺の友達
も連れて来ました」
絢子「…橋本絢子です」
男性「わざわざありがとう、真もきっと
喜ぶよ」
絢子「…!!」
高戸「これが俺の彼女、新藤真」
絢子「彼女、は…」
高戸「5年前に亡くなった」
絢子「亡くなった!?」
男性「…」
彼女と紹介されたのは
仏壇に飾られていた写真だった
年齢は絢子と同じくらいでショートカッ
トの似合う
綺麗な女性だった
だけど彼女は今この世にはいない
