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地下病棟の秘密

第20章 過去のトラウマ



雪雄「このままここで…」

絢子「!!」


笑われるかもしれないが
初体験を迎える時はベッドの上で
一生の思い出に残るような素敵な夜にし
たかった

でも雪雄はそんな絢子の気持ちなど
考える優しさもなく
手を伸ばし…


絢子「ねぇ待っ、待ってよ!!」

雪雄「照れるなよ」

絢子「あのね…実は私…」

雪雄「黙って」

絢子「もう…っ…いや…嫌だってば!!
いい加減にしてよ!!」

雪雄「!!」

絢子「あっ!?」


無我夢中で抵抗し
絢子は雪雄を突き飛ばしてしまった
突き飛ばされた雪雄は足元をぐらつかせ
階段の一番下まで落ち
その結果…


主任「人を助ける仕事をしてるのに人に
怪我させるなんて…しかも病院内で」

絢子「…すいません」

主任「処分が決まるまで自宅で待機して
なさい」

絢子「…わかりました」


雪雄を怪我させ
しかも病院内で怪我させた事で
絢子は病院をクビになり天野総合病院へ
移動させられた
それ以来
雪雄とは疎遠になり
自然消滅したと思っていたが…


絢子「世間は狭いな…」


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