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地下病棟の秘密

第21章 支え



絢子「この病院の…院長…」

厚「どうも」

高戸「…」

絢子「…っ」


現れたのは
天野総合病院の院長であり
涼と祐樹、二人の父親でもある天野厚だ
った
院長と会うのは
これが初めてだった


絢子「あっ、先日は妹がお世話になった
ようで」

厚「妹?あぁあの子ね、うん、でもすぐ
クビになっちゃったけど」

絢子「色々とご迷惑を…本当にすいませ
んでした…」

厚「気にしてないよ」

絢子「…」

高戸「…」


院長である厚と普通に会話する絢子
そんな二人を見つめる高戸
その表情は複雑で
悲しそうで…


厚「さっきチラッと聞こえてたんだけど
病院、辞めるの?」

絢子「あ…」

高戸「辞めるよ」

絢子「ちょっと…まだ辞めるって決めた
わけじゃなくてその…だから」

厚「辞めさせないよ」

絢子「えっ?」

厚「涼の彼女なんでしょう?辞めさせな
いよ、でももし辞めたいなら…」

絢子「辞めたいなら…」

高戸「…」

厚「涼とは縁を切ってもらう」

絢子「!!」


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