
地下病棟の秘密
第4章 何もしないから
絢子「…はぁ」
涼「曽根川さんの担当になったんだって
ね、大変だね」
絢子「天野先生!?」
涼「そろそろ休憩でしょう、お弁当買っ
て来たから一緒に食べよう」
絢子「…」
お弁当を食べながら
絢子は彼の事を聞いてみた
カルテを見る限り会社で怪我をし入院し
たらしいが
他になにかあるような
そんな気がしてならなかった
涼「曽根川さんね…」
絢子「なんか必要以上に人との接触を嫌
ってるような…そんな気がして…」
涼「色々あるんだよ」
絢子「…」
涼「じゃあ今夜は添い寝して彼の話しを
聞いてあげたら」
絢子「先生…」
涼「ほら、人に抱きしめられたりすると
安心するじゃん」
絢子「それはそうですけど…」
涼「患者さんの為だよ、頑張って」
絢子「…」
