
地下病棟の秘密
第4章 何もしないから
曽根川「…」
絢子「あの…曽根川さん…」
曽根川「何、もう寝るんだけど…」
絢子「添い寝とか」
曽根川「は?」
絢子「あっすいません失礼しました、今
言った事は忘れて」
曽根川「添い寝してくれるの?」
絢子「えっと…お望なら」
曽根川「来て」
絢子「…じゃあ…隣、失礼します…」
自分から言い出した事で
こうなった以上引き返すわけにいかず
絢子は靴を脱ぎ
曽根川が横になる布団に
潜り込んだ
絢子「狭くないですか?」
曽根川「狭い」
絢子「すいません、やっぱり私」
曽根川「二人だと狭いからもっとこっち
寄って」
絢子「…っ、はいっ」
曽根川「…」
一人用のベッド
二人で使うにはやはり狭く
絢子はまるで抱きまくらになったように
ただただ
曽根川にギュッと
ギュッと抱きしめられていた
絢子「…」
曽根川「いい匂い…」
絢子「あ…ありがとうございます」
曽根川「はぁぁ…」
絢子「…」
