
地下病棟の秘密
第5章 再会
絢子「知り合いだったんですか?」
涼「知り合いもなにも」
祐樹「絢子さん、大丈夫でしたか?」
絢子「あっ」
涼「祐樹、久しぶり」
祐樹「兄さん」
絢子「兄さん!?兄さんって…」
涼「弟」
絢子「嘘…」
涼「嘘じゃないし」
祐樹「ごめん、そういえばまだちゃんと
自己紹介してなかったよね、俺は天野祐
樹」
絢子「天野…祐樹…」
まさかこんな
こんな偶然があるなんて…
祐樹「でもビックリした、兄さんと絢子
さんが知り合いだったなんて」
涼「同じ科だからな」
祐樹「えっでも兄さん小児科じゃなくて
特別診療科だよね?」
絢子「ああ!!」
涼「小児科?小児科って誰が?」
祐樹「絢子さん」
絢子「あ…」
涼「小児科、ふ~ん小児科ね」
絢子「…」
