
地下病棟の秘密
第6章 夜の散歩
先輩看護師「すぐに担当の看護師が参り
ますのでしばらくお待ちください」
祐樹「ありがとうございます」
全ての検査が終わり
脳に異常は見られなかったものの
右腕を骨折し
全身を強く打っていた為
しばらく特別診療科に入院する事になっ
た祐樹
祐樹「…ぁっ」
絢子「…」
利き腕を骨折した為
不便を感じている様子の祐樹
早く担当の自分が手伝いに行くべきなの
だが…
絢子「…どうしよう」
担当は担当だし
ずっとこのまま待たせるわけにはいかず
覚悟を決め病室に入ろうとした
絢子だったが…
絢子「…」
祐樹「誰、誰かいるの?」
絢子「!!」
祐樹「そこにいるんでしょう、担当の人
ですか?」
絢子「あ…」
姿を見られてしまい
もうここから逃げる事が出来ず
絢子はカルテで胸元を隠すようにし病室
へ入った
絢子「…どうも」
祐樹「あれっ絢子さん?」
絢子「昨日は…すいませんでした…途中
で帰ったりして…」
祐樹「気にしてないですから」
絢子「…」
