テキストサイズ

地下病棟の秘密

第6章 夜の散歩



涼「祐樹の担当は絢子だからわからない
事は絢子に聞けよ」

絢子「先生」

涼「じゃあ僕は仕事があるから」

絢子「ちょっと!!」

祐樹「…」

絢子「あ…とりあえず散歩、散歩にでも
行きましょうか」

祐樹「はい」

絢子「…」


特別診療科の仕事
それを口で説明するのは難しく
絢子は散歩と称し祐樹を病室から連れ出
した
もちろん
外を散歩するわけではなく
病院内を散歩…


祐樹「外に行かないんですか?」

絢子「行きたいですか?」

祐樹「いい天気だし」

絢子「あ…」


祐樹が言うように
確かに今日はいい天気だった
特別診療科は病院内の地下にあり空気も
重く暗い

出来るなら
外に出た方がいいのだが
特別診療科の制服はかなり目立つ
この格好では出たくても出られなかった
色々な意味で…


絢子「散歩なら夜しません?」

祐樹「夜ですか?」

絢子「昼間は暑いし夜の方が涼しいから
オススメですよ」

祐樹「でも夜じゃ仕事終わってますよね
迷惑じゃ…」

絢子「仕事が終わったら差し入れ持って
お見舞いに来ますから」

祐樹「本当に?じゃあその時に」

絢子「はいっ」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ