
地下病棟の秘密
第6章 夜の散歩
祐樹「仕事ならやるんでしょう、絢子さ
んもああいう事…」
絢子「それは…まあ…求められたら」
祐樹「じゃあ求めるよ」
絢子「…!?」
グッと手を引かれ
祐樹に抱き寄せられた絢子
その反動で絢子も持っていたプリンを
真っ逆さまに
落としてしまった
絢子「あ…」
祐樹「ごめんなさい、でも…」
絢子「祐樹さん?」
祐樹「俺は絢子さんの事が気になって…
多分…好きなんだんだと思います…だか
ら嫌なんです、好きな人が仕事とはいえ
他の男と…」
絢子「ありがとうございます」
祐樹「じゃあ」
絢子「でも私は祐樹さんの気持ちには応
えられません、ごめんなさい」
祐樹「兄さんですか?兄さんがいるから
今の仕事、辞められないんですか?」
絢子「…わかりません」
祐樹「…」
絢子「でも今は誰とも付き合う気はない
んです、あなたのお兄さんとも…」
祐樹「絢子さん…」
絢子「これが今の気持ちです」
祐樹「…わかりました…変な事言ってす
いませんでした」
絢子「ううん、嬉しかったです」
祐樹「(笑)」
