
地下病棟の秘密
第7章 薬に悩まされ
涼「薬の試験体になってくれるなら担当
変えてあげる」
絢子「…本当に…普通の薬なんですよね
変な薬とかじゃないですよね…」
涼「そんなにお望みなら、そういう薬を
用意するけど」
絢子「結構です!!」
涼「じゃあ担当は変えなくても」
絢子「ああでもその…」
涼「わかってるよ、お昼休みに診察室に
来て、薬剤師の彼に紹介するから」
絢子「…わかりました」
すぐ動いてくれたのか
絢子は祐樹の担当から変えられた
特別診療科では担当が変わるのは珍しい
事ではなく
誰も疑問には思わなかった
そしてお昼休み…
涼「絢子、彼が例の薬剤師さん」
男性「はじめまして、薬剤師の栗田高戸
です」
絢子「橋本絢子です」
高戸「今回は君が試験体になってくれる
んだってね、どうもありがとう」
絢子「あ、いえ…」
涼「…」
