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未成熟の誘惑

第1章 caseはる

「いってきまーす」



私は学校へいく。



当たり前のように学校にいく。



今日は当たり前の日だ。



私が予測出来る当たり前の日。



「やぁはるちゃん。はるちゃんだよね」



知らない男性。



いや、知っている。



この人は確か。



目に走る激痛。



私は目を閉じた。



ひょいと持ち上げられて、誘拐される。



私はランドセルの警報機に手を伸ばす。



警報機を引く。



音はならない。



そういえばこれ、遊び使い過ぎて壊れていたんだった。



使えない。

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