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未成熟の誘惑

第1章 caseはる

とうとうお菓子に手を伸ばしてしまう。



でも食べたくはなかった。



食べたら何かがそこで終わってしまう気がしたから。



車のドアが開く。



「ついたよ、はるちゃん。自分で降りれるかな?それともスプレーがいい?」



「自分で歩く。降りれる」



「いいこだ」



山の中だった。



道もボコボコしていて歩きにくい。



でも歩いた。



またスプレーかけられるのも嫌だったし、この男性の命令を聞かなかったら、なにかされそうだったから。

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