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未成熟の誘惑

第1章 caseはる

「やぁ、はる。君を待っていたよ」



玄関を抜けると、応接間に金髪のきれいな人がいた。



どこか異国風なのに、日本語が完璧だ。



「こんにちは」



「はる、君の部屋に案内しよう。ハイエナはここまででいい」



「はい」



ハイエナさんっていうのか。



スプレーのおじさんはハイエナさん。



この女性は?



「私は津田だ。はる。よろしくね」



そういうと、私と手を繋いでくれた。



細くて冷たい手だった。



鱗がない蛇みたい。

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