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嘘でもいいから

第7章 好きになってごめんね

「優花ちゃん、そのまま聞いていて。
俺だって男なんだ。
そんなに無防備に…
信じたらいけない。
俺だって、その向井っていう男と
同じ生き物なんだよ」


「…同じなんかじゃない…想さんは…」


「いや、同じなんだ。
優花ちゃんは俺の何を知ってるの?

優花を好きになる前は…
複数の女性と
同時に付き合ったりもした。
優花ちゃんが想像もできない
ようなことを、その人たちと
していたこともある。

どんな男でも…
女性とは根本的に違うんだ。
向井は最低の男だと思うけど、
他の男でも誰だって…隠された顔を
持っている可能性があるんだ」


ショックだった…
想さんが男の人だってことは
わかってる。
優花さんと多分エッチなことも
していただろう…
でも複数って…
想像もできないって…

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