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嘘でもいいから

第11章 想いの迷宮~想side~

「夜のパレード…楽しめた?」


「はい!とても…!」


許されるなら言いたい。
一言だけでいいんだ…


優花…兄ちゃんを頼ってくれ…


でもそんなことは言えず…
俺たちは何となく静かに
ラーメンを食べた。
楽しかった一日の終わりを感じながら。


食事が終わると俺たちは
ゲートの方向に歩き始めた。
最後に少しだけ…
父さんの話を聞きたい…


「…お父さんは…今はお一人で?」


そう俺が訊くと、優花は父さんの
いろんな…本当にいろんな
話をしてくれて…
俺は腹を抱えて笑った。

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